新玉の春も、そのスピードをちっとも緩めてくれません。あっという間にひと月が経ってしまいました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
この一ヶ月の間は、ひたすら静かに仕事をし、三味線を弾き、アロマテラピーを学んで時間を費やしておりました。おっと、もうひとつ、新たな趣味、書道の稽古もしておりました。なんとまあ、何かを始めることが好きなのであります。関西の友人は、「ちょい惚れのちょい焼き」(すぐに飛びついて、すぐに辞める)といって、私のことをからかいますが、本当にそうだと本人も認めております。
新年から書道を始めるなんて、あまりにも短絡的で、口にするのも恥ずかしい---!どうせ、頂戴した年賀状を見て「あぁ、字が上手くなりたいなぁ〜」って思って始めたのだろうと、その動機もバレバレ、「来年には、私もきれいな字を書くぞ〜」と、その目的もミエミエの、新玉
の習い事であります。悔しいから、絶対続けて上手くなりますぞっ!
もともと、白い紙を前に、筆で何かを描くのが好きで、こんな仕事をしているのですから、書道も、大変面
白いのです。手持ちの半紙が無くなるまで、熱心に同じ字を書き続けます。それをぜーんぶ床に並べて、椅子の上から眺め、一番上手に書けたのを選ぶ時の幸福感たらありません。ほんの20〜30枚の稽古の間に、色々と挑戦しつつ、発見しつつ、進歩しているのが見えたりして、我ながら誇らしい。でも、人様のお目にさらすには、ちょいとばかり時間がかかる見込みですので、その成果
は、誰にもお見せいたしません。数年先を期して待て。
お仕事のほうは、現在進行形のもの、仕込み中のものばかりで、2月の出版予定はありませんが、3月か4月には、また、新しいご本が書店店頭に並ぶことと思います。何卒、よろしくご贔屓のほど、お願いいたします。今月も、元気にいってみよう!
(2002年2月)
Copyright (c) 2002 Nana
Higashi, Artless Art Studio.