君平さんのファンの部屋(2005年)
仙台在住のコマツナギと申します。おととし休刊になった「詩とメルヘン」を通じて君平さんの存在を知りました。「おはよう童話」「紅茶の時間」など拝見いたしまして、その澄んだ感覚を味わっております。とくに前者は開くたびに、くんぺい氏の世界を視る眼の純粋さに驚きます。
くんぺい氏自身がその生きている世界を信じ、愛していなければ、あのような絵や童話は書くことができないと思うのです。ここに集うファンの方々も、彼の絵にただ甘美な可愛らしさや癒しのみを求めているのではなく、やはりその作品に生々しさの伴う命のぬくもりを感じてこそなのだろうと思います。
私が最も印象強かった作品は「にげたインコ見つけてください〜」です。失った過去があり、もう戻ってこないのであり、また求めてはいけないのだと自分に言い聞かせる時期が誰にもあるのでしょうが、今のような初夏の空にはとくにこの詩が合うように思います。
小渕沢は今どんな様子ですか。仙台は梅雨入りしたものの晴れの日が多く、広瀬川の土手には葵が咲き夏の情景が少し見えます。私にとってははじめての東北の夏で、少しドキドキしております。
なお、このメールは「ファンの部屋」に掲載していただいてかまいません。お返事はいただけるのでしょうかどうなのでしょうか。いずれにせよ童話館の方々が健在で、そこでの時間が今日も明日も豊かでありますように。 コマツナギ
(C) 2005 Eiko Higashi, Artless Art Studio.