OFDAの使い方(入門編)── Ver 0.4.0 対応

FDL研究会 佐藤皇太郎


1.基礎知識

OFDAを起動すると、「検索パタン」という広めの入力箇所と、「探索範囲」「空白(スペース文字)が意味するのは」「コメントを検索対象に」「より高度な設定」 という4つのラジオボタン、「Search」「Clear」という2つの押しボタンを確認できます。以下、簡単に解説いたします。

★「検索パタン」… ここに検索したい物語のパタンを入力します。基本的には、FDLの文そのままを入力します。といっても「主語 動詞 目的語・・・」という全ての要素を入力する必要はありません。興味のある単語のみを抜き出して入力すれば(例:「動詞 前置詞」のみでもOK)該当する部分を含む話を全て表示します(特殊な操作をしなければ「その話の中で初めて出現する該当行」のみが表示されます)。
なお、 複数行に渡って入力したい場合は、各行末で「改行」するだけで、FDLデータベース内にある話ごとに、物語の流れ順に照合を行います。例えば、3行入力した場合、物語の流れ順に3行ともヒットした話だけが検索結果 として表示されます。

★「探索範囲」… データベースに蓄積されたFDL文書群の中のどの部分を検索対象とするのかを設定します。

★「空白(スペース文字)が意味するのは 」… 検索パタン内の「スペース文字」の働きを設定します。

★「コメントを検索対象に」… FDL文書内の「コメント部」("#" に続く文字列)を検索対象とするか否かを設定します。

★「より高度な設定」… 検索パタンの表記法を「FDL表現」にするか「正規表現」にするか選択できます。通常は「FDL表現」を使います。

★「Search」ボタンを押すと検索を開始します。

★「Clear」ボタンで「検索パタン」の入力エリア(フィールド)をクリアし、他のラジオボタンも初期設定に戻します。


2.実践

とりあえず、「探索範囲」「コメントを検索対象に」「より高度な設定」は初期設定のままで、「空白(スペース文字)が意味するのは」のみ「空白のみ」としてから、「検索パタン」に下記の例に挙げた文字を入力して、「Search」ボタン を押してみて下さい。

例1)”動物 ”移動する
解説)何らかの動物が、何らかの移動をしている話が検索されます。
「”」は単語クラス(類語)を表す記号です。定義済みの単語クラスについては、「置換リスト」を参照のこと。

例2)命令する >”男
解説)男に命令する部分を含む話が検索されます。
「女」でも試してみると、男に命令する話に比べて、女に命令する話が少ないことが分かります(現状では、まだ単語クラスの定義が不完全なので、あくまでも御参考までに…)。

そのほか、「昔話記述言語(FDL)の紹介」「3・3 検索の実際」にて紹介いたしましたサンプルなども参考に、 いろいろと遊んでみて下さい。


3.実画面のスナップショット

入力画面:

出力画面:

註:全角記号も内部的には全て半角記号に変換している(国際化を前提としている)ため、検索結果 を見ると、「。」が「.」に、「、」が「,」になっている。


4.注意点


【重要】
FDL・OFDAともに研究開発途中のため、それらの仕様等が予告なしに変更される可能性があります。また、各種調整作業や未発見のバグのため、正常に動作しない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。


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